緩和ケア病棟でのエステティック


40歳からの日本女性を元気にする!

健康と美容の伴走者、南阿佐ヶ谷Ringsの小堀梨花でございます。

 

 

 

フランスには、社会的、肉体的、精神的に弱い立場の方たちに対して、医療と福祉の知識をもって行うソシオエステティシャンという国家資格が存在します。

イギリスも医療の中に代替医療が多く取り入れられ、ガン患者様にも医師の指示のもとリフレクソロジーが行われています。

 

様々なセラピーを取り入れることで、患者様がその人らしくいられるよう、QOLの向上が考えられています。

 

 

 

小堀は緩和ケア病棟でアロマセラピー、ネイル,フェイシャルマッサージなどのソシオエステティシャンの活動を始めて1年が過ぎました。

 

私は、肺の手術のため入院したことがあります。

その時、同室になった若い女性のがん患者様が何人かいらっしゃいました。
「ここにいたら何の喜びもない。毎日がつらくて・・・」

 

世の中から遠く遮断されたようなあの箱の中にずっといると、 

「自分がいなくても世の中は何もなかったように回っていくんだな。」 

「もし、もうここから出られないとしたら・・・」

「自分はなんなんだろう。自分の価値ってなんなんだろう。」

 

白い箱の中では、「絶望」・・・そんな二文字が浮かんできたりもしました。

 

希望がないことは生きる力を失います。

 

 

何か人の役に立ちたい、こころから生きている証がほしい・・・そんな気持ちがわいて来ました。

 

その後、義理の母、義理の父、父の介護などを経験しました。

 

 

 

緩和ケア病棟は、がん患者でありもうすでにすべての治療が終わって
その後の痛みを緩和するケアを行う病棟です。

患者様とそのご家族の同意の元に入院されている病棟です。

 

ドクター・ナースの管轄の元で

ご希望のある患者様の個室で、お話しをしながらアロマセラピーの脚のマッサージや手のマッサージとネイル、時にはフェイシャルマッサージなどをします。

 

小堀は「福祉美容師」という資格も取得したので、ベッドから起きられない方もも含めたヘアカットもご希望の方に施術しています。

 

 

 

病棟の中での「非日常」と「生活感」はとても大切な価値観です。

 

「医療者ではない人」との関わりもとても大切な瞬間です。

ドクターやナースに言い辛いことも、私たちには言ってくださったり頼みやすかったりします。

 

お茶を入れたり、その場にいるご家族ともお話をします。

一時でも悲しみや苦しみが和らぎますように。そんなふうに考えています。

 

私もガン患者の家族でしたので、特に緩和ケア病棟では、長い間の辛く苦しいお気持ちが限界にきていることを知っています。

患者様はもちろんですが、ご家族にも重い負担がかかっています。

 

 

私達ソシオエステティシャンは、医療者と患者様をつなぐ存在でありたいと思っています。

ナースが忙しさで一人一人の患者様と長い時間寄り添えない、そんな隙間をうめる役割があると思います。

 

そこには病気や心理学などの多くの知識をもち、さらに人間力、コミュニケーション能力があることが前提です。

 

そして、人の手の温もりを通して愛を伝えることができること。

私達はタッチングのプロフェッショナルなのです。

マッサージ技術やリフレクソロジー技術を患者様に提供するのではないのです。

それは単に手段であって、私達が伝えたいのはその方へのエネルギー、温かな想いです。

 

 

患者様から、「こんなこと、ここでできるのね!本当に嬉しい!」

「気持ちもすっきりしたよ。ありがとう。」

ご家族の方から「いろいろやっていただいて本当にありがとうございました。」

そんなお言葉をいただくことが私達の生きがいです。

 

 

患者様がひとときでも

笑顔でいられますように。

希望をもてますように。

安らかでありますように。

 

 

これからもずっとソシオエステティシャンの活動を広めてまいります。

ご家族の方、闘病中の方、もしこの活動にご興味がございましたらお知らせください。

お問い合わせはこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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